BIM/CIM 3Dモデリングにおける効率化とは
では、BIM/CIMの3Dモデリングにおける効率化とは何でしょうか?
それはやはり、「いかに少ない手数で結果にたどり着けるか」だと思います。
例えば、AutoCAD でオブジェクトを回転させるときに使う [Rotate]コマンドですが、3Dモデリングのみならずかなり使用頻度の高いコマンドです。
しかし、AutoCAD の [Rotate]コマンドの参照回転、作業効率が悪いと思いませんか?
例えば、こんな時…
上の図の例で、頂点Aを基点にして頂点BをCの位置に来るように回転したいとき、
AutoCADでの通常の操作手順は、
コマンド [RO] を入力した後
① 頂点 A をクリック
② 参照[R] を入力
③ 頂点 A をクリック
④ 頂点 B をクリック
⑤ 頂点 C をクリック
となるのですが…
頂点 A を2回クリックするのって無駄じゃないですか ?! それと、毎回 [R] を入力するのが鬱陶しい…
これ、何とかならんのか?
ということで作成したコマンドが、こちらです。
非常に単純なプログラムですが、これにより手順が
コマンド [R2] を入力した後
① 頂点 A をクリック
② 頂点 B をクリック
③ 頂点 C をクリック
というように、3クリックで回転を済ませられるようになりました。
これで、1クリック削れるのと 参照[R] を入力する工程が削れます。
「たった それだけ?」と思うかもしれませんが、これだけのことが効いてくるんです。
頻繁に行う作業手順の中で、1クリックでも削れるのであれば、どんどん削っていきましょう。
「チリも積もれば山となる」です。
1クリックでも減ってくれるとそれだけでも時間短縮になるし、肉体的・精神的な疲労軽減につながります。
是非1度、体感してみてください。
他にも考え方として
- 物理的な手数を減らす
- 作業のアルゴリズムを改良して、手順を整理する
- マクロなどを駆使して、作業の効率化
- オリジナルコマンドを作成して作業の自動化
などありますが、結局は「いかに少ない手数で結果にたどり着くか」です。
プログラムやRPAに任せられるところは、任せた方がいいのです。
そのほうが少しでも楽できますから。
「面倒くさい」と思う気持ちを大切に
モデリング作業をしていて、「何か、この作業 面倒くさいな」とか思ったことはありませんか?
それはきっと作業効率化のチャンスです。
その時あなたは、直感的に「この作業には無駄が含まれてる」「この作業は、もっと楽にできるはず」ということを感じているのです。 多分……!
そして、
「何か面倒くさい」→「もうちょっと何とかならないか」→ 「こうすれば楽になるんじゃね?」
という思考の流れが生まれるわけです。
その「面倒くさい」と思う気持ちが作業効率化の原動力になります。
皆さん、前向きに「面倒くさい」と思いましょう。
そして、その「面倒くさい」を解消していきましょう。
面倒くさいを解消することを面倒くさがってはいけない
…… 何か、
割と大切なことを言ったような気がします……
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